齢をかさねるにつれ、筋力低下や体幹の不安定さ、関節可動域の制限などにより、一般的な椅子では正しい座位保持が難しくなります。その結果、お尻が前方へ滑り込む“(ズッコケ座り)”が生じ、ねこぜ姿勢を招き、痛み・倦怠感・嚥下機能の低下につながることがあります。
パーキンソン病、片麻痺、認知症などの疾患をお持ちの方や、要介護状態へ移行しつつある方には、標準的な食堂椅子やリクライニングチェアでは十分な座位保持ができないケースが増加します。
そこで重要となるのが、
①リクライニング機能(背角度調整)
②ティルティング機能(座面・背が一体で後方傾斜)
を備えた椅子です。
ティルティングによって骨盤の後傾を防ぎ、体圧を分散しながら安定した座位を長時間維持できます。また、姿勢の崩れを抑えることで呼吸・嚥下・血行にも良い影響が期待できます。介護負担の軽減にもつながる、多職種でも推奨される座位保持手法です。
身体機能の変化に合わせて適切な姿勢を支え続ける——
それが私たちの提案する “生涯椅子/マルチチェア” です。
座ることが負担ではなく、生活の質を高める世界へと変わります



















